レザズリンという酸化還元反応をモニターできる化合物を使って、簡単にミトコンドリア機能を測定できるようです。当ラボでも実施してみました。方法は以下の論文を参考にしています。
1) Hai-xia Zhang 1, Guan-hua Du, Jun-tian Zhang. Assay of Mitochondrial Functions by Resazurin in Vitro. Acta Pharmacol Sin . 2004 Mar;25(3):385-9.
2) F.E.GreyabcAmelia R.TownleybNicola M.EverittaAlistairCampbell-RitchieaSally P.Wheatleyb. A cost-effective, analytical method for measuring metabolic load of mitochondria. Metabolism Open Volume 4, December 2019, 100020
ミトコンドリア懸濁液を用意する (ミトコンドリア単離方法を参照)
レザズリン0.1%/DW溶液を調整(レザズリン10mg+DW10ml→フィルター)
レザズリン0.1%/DW溶液を10% FBS/抗生剤を含むDMEM培地で25-40倍希釈する(final 160uM-100uM)
96well Black plateにレザズリン/DMEM培地を200ulずつ分注
ミトコンドリア懸濁液を20ul/wellで分注していく
37℃ Co2インキュベーターで12-24時インキュベート※ミトコンドリアの量が多い場合は適宜インキュベート時間を調整する。6時間程度でも測定可能.
Ex 530 / Em 590nm で蛍光強度を測定する。
例) クリアープレートでマウスの肝臓のミトコンドリアを解析した例です。
紫色のwellにはミトコンドリアをアプライしており、青色のwellにはPBSをアプライしています。ミトコンドリア機能が高いもしくはミトコンドリア量が多いと、発色(紫色)がより顕著になります。
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